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最新香りインタビュー
パルファムインタビュー
2013年12月30日
1992年以来のロングセラーを続ける「ラグーナ オード トワレ」に新たな愛らしい香りが加わりました。パルファム168号掲載のインタビューページから一部掲載します。
イティズドリーム オードトワレ
フランスで1983年サルバトール・ダリの香りが発売され、その後日本で1992年「サルバトール・ダリ ラグーナ オードトワレ」が紹介され愛用者が一気に増えましたね。
A 「ラグーナ」は、パイナップルやレモンなどがふんだんに使われているトロピカルなイメージの香りです。ダリのデザインした鼻と唇のボトルも注目されましたが、香りもフルーツやバニラが香る印象的なものでした。ダリならではのユニークな世界観と香りが多くの日本の女性の共感を得られたのではないかと考えています。
そして2013年ダリならではの個性に現代の感性がつけ加えられた夢の香り「イディズドリーム」が誕生したのですね。また新たな香り物語が始まりそうで、楽しみです。
女性なら誰でも好きなローズやヒヤシンスの香りが香りの中心になっていますが、ダリの香りですから、やはり一味ちがうフローラルノートに仕上がっています。この香りのいいところは、明るさやすがすがしさが感じられるところです。こういう香りは、自分でつけていても気分がいいですし、ほかの人がつけていると、その人のやさしさや女らしさを引き出してくれる気がします。トップノートは、リンゴ、ブラックカラント、グレープフルーツの組み合わせで、フレッシュ感いっぱいのつけ心地です。ミドルノートはキラキラした明るい印象で、ローズ、ピンクヒヤシンス、マグノリアのブレンドです。デリケートなやさしさが香り立ちます。ラストはフレッシュな印象を残したまま、暖かく女らしい残り香に。セダーウッド、ムスク、アンバーのハーモニーです。暖かさのある香りですが、甘すぎず、フレッシュすぎずの絶妙なブレンドになっています。
香水ボトルもサルバトール・ダリのシンボルとも言える唇がレリーフのように装飾されていて持っているだけでもウキウキしますね
この唇も、サルバドール・ダリの作品です。「シュールレアリストが使うメイ・ウェストの顔」の中の赤い唇型のソファが元になっています。ダリが30代の頃、当時のトップ女優メイ・ウェストに魅せられてこの作品が生まれました。この唇の造形はメイ・ウェストの唇に見立てたものですから、ダリにとって、これは女性を表わす象徴なのです。ダリはこのリップのモチーフを絵画だけではなく実際のソファにしたりするなど、様々な表現に登場させています。ボトル全体はころんとした丸みのある形で、手になじんで使いやすいとご好評をいただいています。ラインストーンをあしらったティアラのようなキャップが華やかさを添えています。
ローズとマグノリアの香りがフワリと香り立ち、これからの季節、暖かで優しい何だか幸福な気分にさせてくれますね。フレッシュなのにおだやかで優しい香りがします。これからの季節特におすすめの使い方など教えてください。
つける人のやさしさや思いやりを感じさせてくれるような穏やかな香りです。香り自体が心地よいものなので、身近にいつも置いて「自分の香り」にしていただきたいです。気にいった香りは、下着やストッキングなど、肌に近いところにスプレイしてください。外気に直接ふれないので、香りが長持ちして、からだ全体からふんわりとやさしく香り立ちます。出かける前に軽くひざの裏などにスプレイすると歩く動きとともに良い香りがします。また、華やかな席に出かけるときには、ハンカチなど、小物などに軽くスプレイするのもおしゃれです。ハンカチにスプレイしてお気に入りのバッグにいれておくと、バッグを開けた時に、いい香りがして気持ちがいいものです。ただ、フレグランスの香料には一般的に薄い色がありますから気になる方は、ティッシュやコットンなどにスプレイしていれておくのもいいと思います。
PAMインターナショナル 代表 山口久美子様