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最新香りインタビュー
パルファムインタビュー
2013年4月28日

New パレチカ 2012リミテッド 天然ローズオットー精油2ml 10,500円(税込)
厳選したフレッシュなローズの香料だけ、収穫年の香りをお客様にお届けするというコンセプトのもと毎年発売されています。今回はそんなこだわりの香りを発売なさる理由とコンセプトについて、パレチカを監修なさった平野佐和さんにお聞きしました。
市場にはローズを中心としたさまざまな香りが発売されていますが、 なぜ新鮮なローズの香りにこだわり発売なさるのですか?
収穫直後に抽出されたフレッシュな香りの躍動感ゆえですね。 数百種の芳香成分で構成されるというこの天然精油ローズオットーのトップノートの華やかさは、まさに新鮮なダマスクローズから得られるものです。 このローズの存在に感銘を受けた株式会社元林の現社長からこの香りを生かす商品化の相談を受けた際、原産地のみならず収穫年も明示し新鮮な状態での限定数販売を私から提案しました。私自身もかつて、収穫から 1年以内の新鮮なローズオットーの香りに出逢い感激した経験があったからです。良質な本物に触れることで得られる美的感覚の拡がりや深いリラクセーション価値を実感していました。
新鮮なローズだけで創る香りならではの難しさと良さを教えてください。
多種香料が調香されたフレグランスではなく、単一天然香料ですから いかに原料植物が最適環境で生育し、栽培から精油蒸留〜出荷までが 熟練された人によって行われるかが第一の難関です。これをクリアで きる生産者と信頼関係を築き、輸入後精油が酸素で劣化しないように 窒素充填して適度な温度下で管理、翌年咲くローズから精油が得られ る前に市場に送り出すことが第二の難関でした。今年創業 104年目の ブルガリアの会社と創業 108年目の日本の会社により実現したのです。 自然からこのような香りが得られたからこそ、調香師の美意識が触発 され数々の名香が生まれたわけですから、その原点に触れる機会とな りますね。
2013年4・30日リニューアルとお聞きしていますが、その香りは昨年のローズの香料なのですね、またパッケージも美しく、ライフスタイルの中で楽しめる工夫がありそうですね、ぜひその説明もお願いします。
2013年のローズはこれから咲きますから、現時点で入手し得る最新の 精油は2012年産です。初年度は抽出直後発売を試みましたが、製造元 から少し香りを落ち着かせる期間が必要と言われたこともあり、夏の 高温多湿期や、低温で含有成分が固まりやすい冬期よりも春のデビ ューを選びました。毎年成分分析表を見ていますが年ごとに微妙に異な ります。 2012年産は各成分の比率のバランスが良く芳醇です。 精油原液は直接肌につけられませんし 1滴に花約 100個分の芳香成分 が含まれた強い香り。パッケージをリニューアルしたNew パレチカには ライフスタイルの中で気軽にローズの新鮮な香りを楽しんでいただけるよう 1滴たらすだけで周囲空間にふんわり漂わせられる香り皿や、衣服への 淡い移り香を楽しめるストラップなどの紙小物をセットしました。 インテリアとしてもお楽しみいただけるデザインを意識して制作しましたので、 ロマンティックな外箱とともに宝物にして頂きたいです。
【本件に関するお問い合わせ先】 株式会社元林 東京都中央区日本橋人形町 1-2-12 TEL.03-3639-3501 FAX.03-3639-3505 http://www.palechka.com/

『Palechka』パレチカ監修 平野 佐和 (Sawa,Hirano) さん
平野佐和さんプロフィール
CIデザイン会社企画担当、ファッション誌編集者を経て
プランナーとして香り文化の価値創造に携わる。
AEAJ 認定アロマセラピスト。
文化学園大学 現代文化学部 国際ファッション文化学科講師。
文化服装学院講師。静岡医療学園専門学校講師。