スナップショットのページにようこそ
パルファムの中でも私がいろいろと体験したことや、印象深い事柄などを写真とともに紹介しています。サイトではまた違った切り口や内容で書き込みたいと思います。
スナップショットというのはそもそも写真用語ですが、改まったポーズをつけず、日常の何気ないことの中に案外真実も見えてきそうという観点からタイトルをつけました。
写真でもスナップのほうが本当のいきいきとした楽しさやふとした悲しさも見えることが多いと思います。
香りの一吹きでリゾート気分を誘ったり、また曇っていた心や景色が一瞬にしてクリアに見えたりします。いつもとは違う感覚を楽しむことはつねに新鮮な感性も研ぎすませることができます。香水の発表会や旅、食べもの、大好きなプロヴァンスのこと、いろいろ書き込みたいと思います。
2014年10月12日
昨日姫路書写の里 美術工芸館での「香りとファッションの美学展」展示と初日記念セミナー講演をしてきました。遠くから『パルファム』を長年愛読していただいている方も訪ねてきて下さり、嬉しくも感動的な出逢いもできました。都心を離れて香りでつながったご縁、良いですね!!!
2014年9月28日
2014年8月19日
皆様はレスリー チョンという香港スターをご存知でしょうか?『ヴェエノスアイレス』『さらばわが愛/覇王別姫』などの映画でひときわ異彩を放つ魅惑的な男優です。惜しくも2003年高級ホテルから飛び降り自殺を計り、帰らぬ人となりました。ただ彼の出演した映画は永遠に彼の魅力を放つでしょう。
本誌のなかで書かせて頂いたエッセイの一部です。
香り立つ造化の華
平田幸子
(香水評論家)
レスリー・チョンという俳優の特異性を強烈に感じたのは、『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)でした。その時いや今も、レスリー・チョンをこの連載ページで見る度に確信的に思い起こし、また感じるのが、ルキノ・ ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』(71)と歌舞伎俳優女形の坂東玉三郎が踊った楊貴妃の姿に重なる「香気」です。
思えばどちらも白塗りという共通点があります。特に歌舞伎や京劇の世界は文字通り白塗りをすることによって性や生身の世界を超え、白紙にして美のみを追求し表現するための手法なのです。重要な事は白塗りではなく、生身を消すことに意味があるのでしょう。
美に生(なま)は必要ないのです。想像と創造をかき立てる優れた香水は、決して自然(天然)ではありません。言い変えれば花の香りで香水は成り立っていないのです。確かに少しは香料として調香されていますが、香水が表現するものは記憶や想像、創造の世界なのです。バラの香りはバラで成り立っていません。
一昨年発売されたジバンシイの「ダリアノワール」(黒いダリア)という魅惑的な香水があります。豊かな花びらを持ちながら香りを持たない花、ダリアがテーマです(もちろんダリアの香料ではなく想像上の黒いダリアをイメージして創られていま
す)。アジポップマガジン TEL 03-3483-3307
そんな空想の花、造化の華を表現したダリアノワールの香りが、きっとレスリー・チャンという役者から香り立っているような気がしてならないのです。
2014年7月3日
2014・6/3〜6/29・資生堂ギャラリー
舞と琴 香りの風景そのものです。
パルファムでも掲載していますが、展覧会ラストの日に資生堂ギャラリーに伺えました。中村誠と横須賀功光、そして山口小夜子。「日本の香り」の世界が確かにあった時代でした。香りの世界を堪能しました。
2014年5月2日
4月18日展示で19日から開催しました。まだ能登島は桜が満開で、海と潮騒が美しい島でした。能登島美術館への道でみつけた懐かし癒しの場所です。